KAAT神奈川芸術劇場プロデュース 「夢の劇 –ドリーム・プレイ–」

2016年4月12日(火)〜30日(土) KAAT神奈川芸術劇場 〈ホール〉

原作:ヨハン・アウグスト・ストリンドベリ 構成・演出:白井 晃 台本:長塚圭史

美術:小竹信節 振付:森山開次 作曲・編曲・演奏:阿部海太郎、生駒祐子、清水恒輔、トウヤマタケオ

出演:早見あかり、田中 圭、江口のりこ、玉置玲央、那須佐代子、森山開次/山崎 一、長塚圭史、白井 晃、

久保貫太郎、今里 真/宮河愛一郎、高瀬瑶子、坂井絢香、引間文佳

 KAAT芸術監督・白井晃の就任第一作として上演された「夢の劇 -ドリーム・プレイ-」。ストリンドベリが描いた混沌とした夢の世界の舞台化に、豪華キャスト・クリエイター陣が挑みました。臨場感溢れる、客席が三方囲みの特設ステージで繰り広げられたのは、音楽、ダンス、美術、文学の境界が溶け合うような幻想的な舞台。本格的な舞台初出演、そして初主演となる早見あかり演じる神の娘アグネスの透明感と存在感も、観客に強い印象を残しました。

 世界と人間の不条理を描きつつ、肯定と救いを思わせる作品に、「人間は哀れだが、それだけでないのもまた人間だと思えた」との声が多く寄せられ、KAATの新たなシーズンの幕開けに今後への期待が高まる作品となりました。


お客様の声

 どんな人間にも善と悪が内包されていて、それがゆえの苦悩。やっかいなものがつきまとっている。なのに生きていくって……。深いテーマだなと思いました。また、音楽、ダンス、舞台装置、全てすばらしかったです。実に“夢”というものをよく表しているなあと思いました。(40代女性)

 プレビューを見て、どうしてもお芝居のことが頭から離れず、新たにチケットを買って見に来ました。ずっと自分を苦しめていた人生の重荷が何だったのかに気付かされる内容に、胸が打たれます。様々なジャンルのアートが交錯する舞台はとても魅力的でした。(50代男性)

Photo(全て):二石友希


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