音楽堂ヴィルトゥオーゾ・シリーズ19 ナタリー・シュトゥッツマン コントラルト・リサイタル

特別編成の室内楽伴奏による「シューベルト歌曲プログラム」

-イングヴァル・カルコフ編-

神奈川県立音楽堂

シューベルト珠玉の歌曲群を、特別編成の室内楽伴奏で聴く

 コントラルト。女声の最低音域を担当するパートのことをイタリア語でcontraltoと呼びます。ナタリー・シュトゥッツマンはその第一人者であり、現代最高の歌い手のひとりです。その圧倒的な存在感と深みのある美しい歌声は、前回2014年の神奈川県立音楽堂でのリサイタルでも多くの人々を魅了しました。

 今回は、シュトゥッツマンがお気に入りのシューベルトの歌曲18曲を集めたリサイタルを開催します。「愛や死……シューベルトには人生のすべてがある」と語るシュトゥッツマンが選んだ珠玉の歌曲群。通常、シューベルトの歌曲はピアノ伴奏で歌われますが、このリサイタルのための特別な編曲で、18曲中14曲は弦楽四重奏やピアノ五重奏との共演で歌われます。さらに、2曲の器楽のみの作品を加えて、バリエーション溢れる凝った構成になっています。

 シュトゥッツマンはこの特別編成によるプログラムを「長い夢であった」と話しています。声だけ、ピアノだけ、もちろん弦楽四重奏だけではなく、それぞれを組み合わせることで見えてくるシューベルトの世界――深く柔らかな歌声と、20年以上共演しているピアニスト、インゲル・ゼーデルグレンとの息の合ったかけあい、そして、今回のために特別に編成された弦楽四重奏との共演で、シュトゥッツマンのお気に入りの曲たちの新たな響きを堪能してください。

 「神奈川県立音楽堂はとても美しい場所」とインタビューで語ったシュトゥッツマン。木のホールのあたたかで親密な空間で、シュトゥッツマンも誰も体験したことのない特別な世界に浸ってみてはいかがでしょうか。

音楽堂ヴィルトゥオーゾ・シリーズ19

ナタリー・シュトゥッツマン コントラルト・リサイタル

特別編成の室内楽伴奏による「シューベルト歌曲プログラム」

-イングヴァル・カルコフ編-

2017年5月13日(土) 15:00 神奈川県立音楽堂  

出演:ナタリー・シュトゥッツマン(コントラルト)

インゲル・ゼーデルグレン(ピアノ)

四方恭子(第1ヴァイオリン) 瀧村依里(第2ヴァイオリン) 

鈴木 学(ヴィオラ) 大友 肇(チェロ)

シューベルト(イングヴァル・カルコフ編):

シルヴィアに D891 、あこがれ D879、セレナーデ(「白鳥の歌」D957 第4曲)、ガニュメデス D544、漁夫の娘(「白鳥の歌」D957 第10曲)、君こそわが憩い D776、ピアノ三重奏曲第1番 D898より 第3楽章(器楽のみ)、憩いない愛 D138、音楽に寄す D547、若い尼僧 D828、愛の便り(「白鳥の歌」D957 第1曲)、さすらい人 D489、リュートに寄せて D905、万霊節の日のための連禱 D343、笑いと涙 D777、弦楽四重奏曲第13番 D804 「ロザムンデ」より 第2楽章(器楽のみ)、タルタロスから来た群れ D583、死と乙女 D531、春に D882、ミューズの子 D764

全席指定 一般6000円 シルバー(65歳以上)5500円 学生(24歳以下)3000円


Photo(上から)

ナタリー・シュトゥッツマン ©Simon Fowler

インゲル・ゼーデルグレン

四方恭子

瀧村依里

鈴木 学

大友 肇

kanagawa ARTS PRESS

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