KAAT × 地点 共同制作第7弾 「忘れる日本人」
KAAT神奈川芸術劇場
KAATでは、開館当初より地点との共同制作を継続的に行っています。小説の舞台化やコラージュの手法による作劇、一線で活躍する建築家のデザインによる舞台美術など、自由な発想で多くの作品を発表してきました。長期に渡る滞在制作と綿密な共同作業によって生み出された有機的な作品群は、各方面から高く評価されています。
これまでに、芥川龍之介の小説をコラージュした「Kappa/或小説」(2011年)、太宰治の短編小説をコラージュした「トカトントンと」(2012年)、「駈込ミ訴ヘ」(2013 年)、ロシアの文豪・ドストエフスキーの同名長編小説を舞台化した「悪霊」(2014年)、満を持して取り組んだチェーホフの「三人姉妹」(2015年)、本邦初上演となったイェリネクの「スポーツ劇」(2016年)など、数々の舞台を地点との共同制作作品として生み出してきました。
今年は処女戯曲「みちゆき」でAAF戯曲賞(愛知県芸術劇場主催)を受賞し、彗星のごとくあらわれた俊英、松原俊太郎の最新作にして大作、「忘れる日本人」に挑みます!
椅子のない部屋、出口の封鎖された公園、坂の真ん中の我が家。外へ逃れることが決してできない三つの場所、三つの時間は、それぞれ、国会、沖縄、仮設住宅のアナロジーでもある……。
宮本常一「忘れられた日本人」、モーリス・ブランショ「期待 忘却」をモチーフに、半年間かけて執筆された大作。
これまでも多様なテキストを用いて、言葉や身体、光・音、時間などさまざまな要素が重層的に関係する演劇独自の表現を追求してきた地点による最新作!
2017年4月13日(木) ~23日(日) 〈中スタジオ〉
作:松原俊太郎
演出:三浦 基
出演:安部聡子 石田 大 小河原康二 窪田史恵 河野早紀 小林洋平 田中祐気
整理番号付自由席
一般3500円 U24 1750円 高校生以下1000円 シルバー(65歳以上)3000円
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