ダンス、ストレートプレイ、ミュージカル・・・ KAAT神奈川芸術劇場 2017年 今後のラインナップ最新情報!
KAAT神奈川芸術劇場
「つくる劇場」として演劇やダンスの新作から古典芸能まで、アートシーンを牽引しオリジナルな発信を続けるKAAT神奈川芸術劇場。刺激的な舞台が期待される2017年のラインナップをご紹介します。
選りすぐりのダンス表現を紹介する〈KAAT Dance Series〉は今年も開催。8月に、矢内原美邦率いるダンスカンパニーNibrollが登場します。映像や音楽を多彩に用いた独自の表現方法で、美術の領域でも高く評価され、海外でも多彩な活躍をみせるNibroll。カンパニー結成20周年となる節目に、KAATとともに新作をクリエーション、大スタジオで世界初演します。
続く9月には、カンパニーデラシネラの小野寺修二演出による、日越国際共同製作プロジェクト「Without Signal!(信号がない!)」を上演。日本とベトナムの身体が交錯するノンバーバル・シアター作品をお届けします。
そして秋のホール作品の幕開けを飾るるのは芸術監督・白井晃演出「オーランドー」。イギリスの女性作家ヴァージニア・ウルフの小説を戯曲化した作品を取り上げます。時代や国境、性別をも越境しながら人と人とが出逢い、生きていく様について考えます。
10月に入ると、劇場を現実の都市の中に拡張する試みを実践するアーティスト、高山明(演劇ユニットPort B主宰)が登場! ワーグナーの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」をモチーフに 、その新たな「上演」に挑みます。
10月後半には白井晃が取組む近代戯曲の上演に長塚圭史が参画! KAAT開館当初から自身の作品を上演し、昨年は「夢の劇|ドリーム・プレイ|」で作家・俳優として白井演出作品にも参加した長塚。長年温めていた、ルイージ・ピランデッロの代表作「作者を探す六人の登場人物」で、演出家としては初めてKAATプロデュース作品に取り組みます。
11月から12月にかけての大スタジオでは、チェルフィッチュが「3月の5日間」を上演。2003年、イラク空爆が開始された3月21日を含む5日間の若者たちの日常を描いた本作は、当時の社会と若者像をどこまでもリアルに描き、日本演劇界に衝撃を与えました。2007年に海外進出を果たして以降、世界30都市以上で上演、高い評価を得続けているチェルフィッチュの代表作をリクリエーションします。
そして12月のホールでは、ラサール石井原案・作詞・演出によるミュージカル「HEADS UP!」の待望の再演です! 2015年にKAATプロデュースのオリジナルミュージカルとして上演、口コミでその作品の評判が広がり、各方面から高評価を得た本作。普段表舞台に登場することのない舞台スタッフを描き、希望や夢、時には日ごろのうっぷんを音楽にのせて綴ります。舞台を支え、愛する人々にスポットを当てたミュージカルです。
2017年も魅力いっぱいのプログラムが登場しますので、どうぞお楽しみに!
2017年 KAAT神奈川芸術劇場ラインナップ
8月 〈大スタジオ〉
振付・演出:矢内原美邦
映像:高橋啓祐 音楽:SKANK/スカンク
KAAT×小野寺修二(カンパニーデラシネラ)日越国際共同制作プロジェクト
「Without Signal!(信号がない!)」
9月 〈大スタジオ〉
演出:小野寺修二
9月中旬~10月中旬 〈ホール〉
原作:ヴァージニア・ウルフ
翻案・脚本:サラ・ルール
翻訳:小田島恒志/小田島則子
演出:白井 晃
KAAT×高山明(Port B)
「ワーグナープロジェクト」(仮)
10月 〈大スタジオ〉
構成・演出:高山 明
10月~11月 〈中スタジオ〉
作:ルイージ・ピランデッロ
翻訳:白沢定雄
上演台本・演出:長塚圭史
KAAT×チェルフィッチュ
「三月の5日間」リクリエーション
11月~12月 〈大スタジオ〉
作・演出:岡田利規
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース
ミュージカル 「HEADS UP!」
12月 〈ホール〉
原案・作詞・演出:ラサール石井 脚本:倉持 裕
作曲・音楽監督:玉麻尚一 振付:川崎悦子
出演:哀川 翔 相葉裕樹 橋本じゅん
青木さやか 大空ゆうひ 中川晃教 他
Photo(上から)
「Heads Up!」 2015年初演時 ©國田茂十
Nibroll「世界は縮んでしまってある事実だけが残る」 犬島公演 ©宮脇慎太郎
「Without Signal!(信号がない!)」 ©西野正将
チェルフィッチュ「三月の5日間」 ©横田 徹
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