神奈川県民ホール・オペラ・シリーズ2017 モーツァルト作曲「魔笛」全2幕

2017年3月18日(土)・19日(日) 神奈川県民ホール 〈大ホール〉

指揮:川瀬賢太郎 演出・装置・照明・衣裳:勅使川原三郎

出演:[ザラストロ] 大塚博章/清水那由太 [夜の女王] 安井陽子/高橋 維

[タミーノ] 鈴木 准/金山京介 [パミーナ] 嘉目真木子/幸田浩子

[パパゲーノ] 宮本益光 [パパゲーナ] 醍醐園佳

ダンス&ナレーション:佐東利穂子

 県民ホール、iichiko総合文化センター、東京二期会、神奈川フィルの共同制作で上演された「魔笛」。演出・装置・照明・衣裳を一手に担当したのは、ダンサー・振付家として世界的に活躍する勅使川原三郎。大小10個の金属製リングで世界観を表した舞台装置、幻想的な照明、個性的な衣裳、ドイツ語の台詞をカットし日本語ナレーションで物語を進行させ、東京バレエ団のダンサーたちが登場人物の心理を表現する斬新な舞台となりました。演奏は若きマエストロ川瀬賢太郎率いる神奈川フィル。センスが光るモーツァルトらしいアンサンブルを引き出し、観客から大きな拍手が贈られました。従来のオペラの概念を超えた今回の「魔笛」は、今後の舞台芸術の可能性を示した作品として強い印象を残しました。


お客様の声

 「魔笛」を前から観てみたく、初めてのオペラ鑑賞でしたが、とても楽しく、オケもすばらしかったです。また違うオペラにも足を運びたいです。(40代女性)

 セリフがなく、語りのみという演出に驚いた。シンプルな舞台セットとダンサーの組み合わせがおもしろい。(50代男性)

 今まで見た「魔笛」と違っていて面白かった。丸い輪だけの舞台美術は、禅の円相、土星の輪を連想させた。

(60代女性)


photo(上):林 喜代種

photo(下2点とも):長谷川清徳


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