春のめざめ

 2017年5月5日(金)〜23日(火) KAAT神奈川芸術劇場 〈大スタジオ〉

原作:フランク・ヴェデキント 翻訳:酒寄進一 音楽:降谷建志

構成・演出:白井 晃

出演:志尊 淳 大野いと 栗原 類

小川ゲン 中別府 葵 北浦 愛 安藤輪子 古木将也 吉田健悟 長友郁真 山根大弥

あめくみちこ 河内大和 那須佐代子  大鷹明良

 近代戯曲を現代に蘇らせるシリーズに取り組んでいるKAAT神奈川芸術劇場芸術監督・白井晃が、かねてから上演を熱望していたドイツの劇作家、フランク・ヴェデキント作の名作戯曲「春のめざめ」。思春期の少年たちの性への目覚めと、社会が彼らに与える軋轢、その結果として起こる少年少女たちの悲劇を描いた物語をストレートプレイで上演しました。大人と少年少女たちの間に横たわる乖離した感覚が若手俳優・志尊淳、大野いと、栗原類などによって露わにされ、いつの世でも子どもが成長する過程で感じる悩みなどが客席に伝わる舞台でした。百余年前に書かれた戯曲を現代的な感覚の空間と演出で表現し、幅広い年齢層で連日満席、追加公演を実施するなど好評を博しました。


お客様の声

 今までに見たこともないような演出と空間の演劇で新鮮だった。沢山の若い役者さん達の中で特に主演の志尊淳君の熱演が光り、「この人の出る舞台なら今後も見てみたいな」と思った。ダークで、ディープな内容ながらすごく刺激的で大満足であった。(30代男性)

 思春期の年頃の娘がいる母親としてとても考えさせられる内容でした。初めて見る舞台装置や演出。とてもすばらしかったです。若い役者さん達の熱演に圧倒されました。(40代女性)


Photo 二石友希

kanagawa ARTS PRESS

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