Step by Step 結構地道にやってます

 華やかな名人芸、大がかりな舞台だけが劇場、音楽堂の個性ではありません。神奈川県民ホール、KAAT神奈川芸術劇場、神奈川県立音楽堂では、子どもたちやアートとまだ深い仲?になっていない人にその出会いをしかけたり、どなたでも気持ちよく楽しんでいただけるような工夫をしたり、目立たなくても地道な活動を常にしています。そんな活動を紹介します。   


加藤昌則先生とたのしむ 音楽たいけんワンダーランド

2017年5月3・4日 神奈川県民ホール 〈小ホール〉


 県民ホールではこれまで夏休みに、子ども向けのオルガンや打楽器の楽器体験講座をお届けしてきましたが、今年はゴールデンウィークに横浜出身の作曲家・ピアニスト、加藤昌則先生による作曲ワークショップを開催しました。まず5月3日の主役は、小学校低学年の子どもたち。俳優の小関明久さんの読む、夜の森を舞台にした物語に様々な音をつけ、「おんがくものがたり」を作りました。用意された“ガラクタ”の中から、傘を開けば鳥が飛び立つ音に。新聞紙の上にビーズを落とせば、雨が降る音に。身近なものから様々な音が生まれ、子どもたちも大興奮! 4日は高学年の子どもたちが、舞台の上の大きな五線譜に好きな音を置くことからはじめ、意見を出し合いながら、伴奏つきの「ワンダーランド ワルツ」をつくりました。実はこの2日間、子どもたちは加藤先生と一緒に「作曲」を体験したのです。県民ホールではこれからも、小さな音楽家たちの夢がふくらむ舞台芸術講座をお届けしていきます!

Photo(上から)

「おんがくものがたりをつくろう!」 5月3日より

「楽譜をつくろう!」 5月4日より

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