チェルフィッチュ 「三月の5日間」 リクリエーション

KAAT神奈川芸術劇場

初演から13年を経て、20代新メンバーによる公演が決定! 

 横浜出身で、ゼロ年代の日本演劇界のターニングポイントを作ったチェルフィッチュ主宰・岡田利規。その岡田が2004年に初演したのが5日間の若者達の日常を描いた「三月の5日間」です。あらすじは、2003年3月、イラク戦争開戦時に、六本木のライブハウスで出会った男女がともにアメリカ軍が空爆を開始した日を含む5日間を過ごす、というもの。

 若者のしゃべり言葉をそのまま書き起こしたような戯曲と、そうした言葉によって引き出される無意識な体の動きを誇張した身体とのスリリングな関係性が、それまで当たり前とされてきた劇構造を根本から覆し、チェルフィッチュの代表作となりました。またこの作品は、2007年クンステン・フェスティバル・デザールにて海外初演以降、世界30都市以上で上演されました。

 そして今年、初演から13年を経て、オーディションから選び抜かれた20代前半の俳優たちと共に、KAAT神奈川芸術劇場で再び公演されることになりました。さらに、トラフ建築設計事務所を舞台美術に迎え、新たに生まれ変わる「三月の5日間」にご期待ください。

~新しい「三月の5日間」のための出演者オーディションを終えて~

チェルフィッチュの20周年を記念して行われる本公演。昨年9月の応募書類受付から始まった24歳以下を対象にしたオーディションには、全国から270件の応募があった。初演から13年の時を経て、現代の若者のリアルな感覚を表現するべく、ついに、去る4月6日に新しい7名が選出されました。今回の公演では、この新生メンバーでの「三月の5日間」がスタートします。


チェルフィッチュとは?

岡田利規が全作品の脚本と演出を務める演劇カンパニーとして1997年に設立し、今年20周年を迎える。独特な言葉と身体の関係性を用いた手法が評価され、現代を代表する演劇カンパニーとして国内外で高い注目を集める。2007年「三月の5日間」(第49回岸田國士戯曲賞受賞作品)にて国外進出を果たして以降、世界70都市での上演歴を持つ。近年は海外のフェスティバルによる委託作品製作の機会も多く活動の幅をさらに広げている。

公式WEB

20周年特設WEB 


チェルフィッチュ

「三月の5日間」リクリエーション

2017年12月1日(金)〜20日(水)  

KAAT神奈川芸術劇場 〈大スタジオ〉 

作・演出:岡田利規

出演:朝倉千恵子 石倉来輝 板橋優里 渋谷采郁 

   中間アヤカ 米川幸リオン 渡邊まな実

舞台美術:トラフ建築設計事務所

全席自由・入場整理番号付

前売3500円 当日4000円 U24(24歳以下)1750円

高校生以下1000円


Photoキャプション(上から)

オーディション選考の様子

「三月の5日間」(2011年)KAAT公演より ©横田 徹

kanagawa ARTS PRESS

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