Step by Step 結構地道にやってます
「モノをつくる、人をつくる、まちをつくる」の「3つのつくる」をテーマにスタートしたKAAT神奈川芸術劇場。「創造型劇場」として斬新な舞台を展開する一方、年間を通し「新しい劇場技術の変化に対応できる専門家や、次世代のアートマネージメントを牽引する」人を育てる地道な活動をしています。
KAAT神奈川芸術劇場の人材育成事業
最新の機材や考え方、舞台技術者が知っておくべき内容の講義や実習を行う舞台技術ワークショップ、劇場等の文化施設の仕事に関心がある方、舞台芸術の世界でさらなるステップアップを目指す方が、さまざまな業務を劇場スタッフと共に体験する劇場インターンシッププログラム、さらに、全国の創造型劇場との共同制作を通して人材、知識、技術の相互交流を行ったり、国内外の劇場から舞台技術者の研修を受け入れたりする劇場間人材交流など、さまざまなプログラムがあります。2014年から取り組み始めたのが、パフォーミングアーツと障がいの関わりを模索する、ワークショップやシンポジウム、トレーニングや公演の試みです。2016年に施行された「障害者差別解消法」や2020年東京オリンピック開催決定を契機に、ブリティッシュ・カウンシルや国際交流基金などのサポートを得て、2012年ロンドンオリンピック・パラリンピックを経て先行事例のあるイギリスから講師やアーティストを招聘したり、障がいのあるアーティストとの関わり方や、あらゆる人が参加可能な事業について考えたり。新しい劇場の進む道を探る試みが、一歩一歩、現在も進行中です。
Photoキャプション(上から)
Shape Arts(シェイプ・アーツ:障がいのある人々の文化へのアクセスの向上に取り組んでいる芸術団体)によるトレーニングの様子
ジェニー・シーレイ(グレイアイ・シアター・カンパニー芸術監督、演出家、ロンドン・パラリンピック競技大会開会式共同ディレクター) のワークショップの様子
Photo:西野正将
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