神奈川県民ホール・オペラ・シリーズ 2018 モーツァルト作曲「魔笛」
神奈川県民ホール出張公演
オペラからレクチャーまで、モーツァルトの「魔笛」をまるかじり!!
3月末まで改修工事により休館中の神奈川県民ホールは、この2~3月に県内を巡回し出張公演を開催します。これまで横浜では少し遠いと感じられていた方には、近くの街でオペラを楽しんでいただくチャンスです。取り上げる演目は、子どもから大人まで世界中の人々を魅了し続けるモーツァルトの「魔笛」。オペラ公演だけでなく、ハイライトコンサート、レクチャーコンサートなど多彩な企画で、その魅力をまるごと味わっていただけます。
モーツァルト最後のオペラ「魔笛」は、ドイツ語のセリフが入った歌劇(ジングシュピール)で、1791年のウィーン初演以来、世界中の劇場で上演され続けている傑作です。その人気の最大の理由は、親しみやすくも奥が深いモーツァルトの音楽。つい口ずさみたくなるパパゲーノの「私は鳥刺し」、美しさにあふれたタミーノの「なんと美しい絵姿」、超絶技巧で圧倒する夜の女王の「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」など名アリアが目白押し。さらにユーモラスな五重唱「フム、フム、フム」、パパゲーノとパパゲーナが幸せいっぱいに歌う「パパパの二重唱」など、個性豊かな重唱曲も次から次へと登場します。また物語は、大蛇が出てきたり、火や水の試練があったり、途中で善と悪が入れ替わったりと、息つく間もなく場面が変化します。
2013年オーストリア・リンツ州立劇場のシーズンオープニングを飾り、大喝采を浴びた宮本亜門演出の「魔笛」は、プロジェクション・マッピングの技術を取り入れ、スピード感あふれる冒険ファンタジーを実現。「舞台のセットが本物なのか、3Dによる映像なのか、その境界線がわからなくなるほど驚かされる箇所がいくつもある」とオーストリアの新聞で絶賛されました。そして出演するのは、日本を代表する実力派の歌手陣。素晴らしい歌唱とともに、最新の映像技術と一体になった見事な演技を披露してくれるはず。ぜひ劇場に足を運んで、オペラ「魔笛」をご堪能ください。
オペラに興味はあるけれど長時間の鑑賞はちょっと心配……という方には、「魔笛」の名曲アリアを集めた「1時間で楽しめる『魔笛』ハイライト」をどうぞ。ドイツの歌劇場で経験を積んだ太田麻衣子の演出、わかりやすい字幕解説付きで、どなたでも楽しめる内容です。今回は県西地域にも出張しますので、お気軽にお出掛けください。
オペラ鑑賞の前に聴きどころ、見どころを知っておきたい……という方には、テレビやコンサートでお馴染みの作曲家・青島広志が、演奏を交えながら楽しく解説するオペラ講座「オペラ『魔笛』の魅力」がおススメです。さらにオペラ公演のアンダースタディ*による「魔笛」コンサートや公開リハーサルの開催など、多彩な関連企画を用意しています。この機会に、ぜひ県内各地の劇場で「魔笛」をお楽しみください。
*稽古やリハーサルに参加し、練習代役として控えながら勉強するキャスト
モーツァルト作曲「魔笛」
2018年3月11日(日) 14:00 よこすか芸術劇場
3月18日(日) 14:00 相模女子大学グリーンホール 〈大ホール〉
演出:宮本亜門 指揮:川瀬賢太郎
出演:大塚博章(ザラストロ) 安田麻佑子(夜の女王)
鈴木 准(タミーノ) 幸田浩子(パミーナ)
萩原 潤(パパゲーノ) 九嶋香奈枝(パパゲーナ)
高橋 淳(モノスタトス) 他
二期会合唱団(合唱) 神奈川フィルハーモニー管弦楽団
全席指定 S 10000円(Sペア19000円) A 8000円 B 5000円
C 3000円 学生(24歳以下・枚数限定)2000円
2018年2月1日(木) 14:00 南足柄市文化会館 〈小ホール〉
2月2日(金) 14:00 秦野市文化会館 〈小ホール〉
演出:太田麻衣子
出演:髙崎翔平(ザラストロ) 斉藤園子(夜の女王)
澤原行正(タミーノ) 横森由衣(パミーナ)
堤 智洋(パパゲーノ) 本田ゆりこ(パパゲーナ)
平塚洋子(2/1 ピアノ) 矢崎貴子(2/2 ピアノ)
全席指定 1000円
2018年2月11日(日)14:00 杜のホールはしもと 〈ホール〉
2月18日(日)14:00 ヨコスカ・ベイサイド・ポケット
出演:青島広志(お話・ピアノ)
横山美奈(ソプラノ) 小野 勉(テノール) 福山 出(バリトン)
全席指定 2000円 学生(24歳以下・枚数限定)1500円
2018年3月14日(水) 14:00
相模女子大学グリーンホール 〈多目的ホール〉
全席自由 500円 1/20(土)一般発売
Photo(2点とも)
2015年7月公演より 写真提供:東京二期会(ⓒ三枝近志)
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