神奈川県民ホール・オペラ・シリーズ2018 グランドオペラ共同制作 ヴェルディ作曲 オペラ 「アイーダ」

神奈川県民ホール

オペラの醍醐味すべてが詰まった不朽の名作

 10月に県民ホールで上演されるオペラ「アイーダ」は、札幌を皮切りに神奈川・兵庫・大分と日本を縦断する全6公演の豪華プロジェクト。3月に行われた制作発表では、ミラノ・スカラ座など著名な歌劇場で指揮を執ってきたアンドレア・バッティストーニが「『アイーダ』は舞台が大規模な一方、人物の内面が繊細に描かれていてその対比が際立つ傑作。オペラを初めて観る人も楽しめる演目」と語り本公演が日本での自身の活動の集大成になるとの思いを示しました。またラダメス役の福井敬は「これぞイタリア・オペラ! といえるグランド・オペラですが、本質にあるのは人間とは究極的には愛に生きるものという深い心理が描かれています」とコメント。アムネリス役の清水華澄は「2011年の震災時に『アイーダ』が中止になったことを思い返し、今この舞台に参加できる喜びを噛みしめています」と語りました。

 この公演に先立ち、8月4日にはアンダースタディ選出のオーディションが行なわれました。選ばれた歌手は本公演の稽古やリハーサルに参加、練習代役として控えながらオペラ制作の現場で研鑽を積み、その成果を10月12日のコンサートで発表します。未来のオペラ歌手たちによるフレッシュな歌声に、どうぞご期待ください。

 また県民ホールでは、オペラ制作やアートマネジメントを学ぶ学生を対象に制作インターンを募集し、オペラ制作のプロセスを現場で学ぶ機会を提供しています。スタッフとして舞台裏からオペラを支え舞台芸術をより身近に感じることは、将来オペラ制作に携わるきっかけとなる貴重な体験になるかもしれません。

 そして今年もオペラ鑑賞の前に聴きどころや見どころを紹介する人気のプレレクチャー「青島広志のたのしい名作オペラ講座」を開催します。オペラ・アリアの生演奏と青島広志の軽妙なトークをたっぷりお楽しみください。


神奈川県民ホール・オペラ・シリーズ2018
グランドオペラ共同制作
ヴェルディ作曲 オペラ 「アイーダ」

2018年10月20日(土)・21日(日) 各日14:00 〈大ホール〉

演出:ジュリオ・チャバッティ 

原演出:マウリツィオ・ディ・マッティア

指揮:アンドレア・バッティストーニ 

管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

出演(20日/21日)

アイーダ:モニカ・ザネッティン/木下美穂子 

ラダメス:福井 敬/西村 悟

アムネリス:清水華澄/サーニャ・アナスタシア 

アモナズロ:今井俊輔/上江隼人

ランフィス:妻屋秀和/斉木健詞 

国王:ジョン ハオ/清水那由太 

巫女:針生美智子/松井敦子 伝令:城 宏憲/菅野 敦

合唱:二期会合唱団 

バレエ:東京シティ・バレエ団 他

全席指定 S 16000円 A 13000円 B席以下売切

学生(24歳以下・枚数限定)2000円


音楽のおくりもの
未来に羽ばたくオペラ歌手たちによる
「アイーダ」コンサート

2018年10月12日(金) 14:00〈小ホール〉

構成・指導:菊池裕美子 ピアノ・指導:石野真穂

全席指定500円 休憩なし60分

青島広志のたのしい名作オペラ講座 
オペラ「アイーダ」の魅力

2018年9月29日(土) 14:00〈小ホール〉

出演:青島広志(お話・ピアノ) 津山 恵(ソプラノ)

磯地美樹(メゾソプラノ) 澤田浩一(テノール)

全席指定 一般2000円 学生(24歳以下・枚数限定)1500円


アイーダ特設Webサイト 


Photo(上から)

ローマ歌劇場「アイーダ」 ローマ・カラカラ浴場遺跡公演より

記者発表に出席した(左から)清水華澄、アンドレア・バッティストーニ、福井敬 ⓒ西野正将

kanagawa ARTS PRESS

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