KAAT舞台技術講座 特別編 「制作者のための舞台技術講座」

2018年7月13日(金)  会場:KAAT神奈川芸術劇場 〈大スタジオ〉
講師:堀内真人(KAAT神奈川芸術劇場 技術監督)

 KAATでは、プロの舞台技術者を対象に、彼らが専門分野を超えて視野を広げ、スキルアップするための場として「舞台技術講座」を継続的に企画・開催しています。今回は、その特別編として制作者を対象にした講座を実施しました。制作者と舞台技術者は両輪となって劇場を運営するスタッフです。しかし、専門性の違いからお互いの仕事を逐一知り得ない現状にあり、そのニーズに応えたのが今回の企画です。講座前半では、劇場の舞台技術スタッフの仕込み作業を実際に見ながら作品の企画の立ち上げから終了までの流れを座学にて学び、そこに関わるさまざまな役割と責任や、安全により良い上演を行うための適切なスケジュール管理について学びました。講座後半では、照明機材やスピーカーの吊りこみを実際に行い、その重さや大きさを体感しました。また、照明の高所作業を体験することで、現場にはどんな危険が潜んでいるか、舞台技術者が安全のために何に注意して作業しているのかを考え、気付く機会となりました。

 全国から集まった約30名の制作担当者からは「制作業務からは見えなかった舞台技術の知識が深まった、全国的に開催されると良いと思う」「体感することで気付くリスクがたくさんあった」などの感想が寄せられました。

kanagawa ARTS PRESS

神奈川芸術プレス WEB版