かながわ芸能歳時記 「禰宜舞(ねぎまい)(川崎市宮前区/白幡八幡大神(しらはたはちまんだいじん)/7月・9月)」
第19回
徳川幕府を生んだ仮面の神楽
禰宜舞
天鈿女命の舞
禰宜舞は、宮前区の白幡八幡大神で、7月と9月の第3日曜日、夏祭りと例大祭で年2回奉納されます。
この神楽は、慶長5年(1600)徳川家康が関ケ原の戦いに出陣する際、戦勝を祈願して舞わせたのが始まりといわれ、神主の小泉家により代々一子相伝で伝えられてきました。江戸初期には正月三日、江戸城に上り将軍の前で舞ったといわれ、市重要習俗技芸に指定されています。
舞はすべて一人舞で、締太鼓一つだけを伴奏に、歌・問答はありません。
まず面を付けないで四方祓を舞い、続いて面と衣装、幣・剣・扇・弓矢などを舞に合わせ持ち替え、鈴を振って舞います。五つの面は、すべて川崎市文化財です。
猿田彦命(さるたひこのみこと)・天鈿女命(あめのうずめのみこと)・天児屋根命(あめのこやねのみこと)・彦火火出見命(ひこほほでみのみこと)・大山祇命(おおやま )の5人の神々に扮して舞います。最後に参拝者に餅・団子をまいて歓声の中で終わります。
住所:神奈川県川崎市宮前区平4-6-1 白幡八幡大社
交通:東急田園都市線「宮前平」駅から市営バス溝15系統 「溝口駅」行き
「白幡八幡前」下車 徒歩5分
日程:7月第3日曜日、9月第3日曜日の年2回
お問合せ:川崎市教育委員会事務局生涯学習部文化財課 044-200-3305
●同時期(6、7月)開催のその他の祭り
鹿島踊り(真鶴町/貴船神社・お仮殿/7月27・28日)
田村ばやし(平塚市田村/八坂神社/7月27・28日)
協 力:禰宜舞保存会
川崎市教育委員会事務局生涯学習部文化財課
写真提供:川崎市教育委員会事務局生涯学習部文化財課
天児屋根命の舞
大山祇命の舞
猿田彦命の舞
彦火火出見命の舞
四方祓いの舞
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