一柳 慧×白井 晃 神奈川芸術文化財団芸術監督プロジェクト Memory of Zero

一柳 慧×白井 晃 神奈川芸術文化財団芸術監督プロジェクト Memory of Zero

2019年3月9日(土)・10日(日) 神奈川県民ホール 〈大ホール〉

構成・演出:白井 晃  音楽監修・ピアノ:一柳 慧  振付:遠藤康行

ダンス:小池ミモザ 鳥居かほり 高岸直樹 引間文佳 遠藤康行 他  

指揮:板倉康明  演奏:東京シンフォニエッタ

 神奈川芸術文化財団の二人の芸術監督、一柳慧と白井晃がジャンルを超えた芸術表現を追究した本公演。神奈川県民ホール大ホールの舞台上に客席が組まれ、観客が通常とは反対方向から舞台を眺める独特の空間で上演されました。音楽は一柳慧の作品を中心に構成。第1部「身体の記憶」では、若いダンサーが縦横無尽に動き回り、脈々と受け継がれる身体のボキャブラリーを表現しました。ポール・オースター原作の第2部「最後の物たちの国で」では、一柳が3・11後に書いた「交響曲第8番」が演奏され、何もかもが破滅へと向かうディストピア的な世界が描かれました。白井晃が語り、一柳が自作「厳粛なワルツ」を演奏し、小池ミモザ演じる主人公のアンナが明日への一歩を踏み出そうとするラストシーン。客席奥の1枚の扉が開き、横浜港に面したロビーからの光が差し込むと、会場は温かな拍手に包まれました。


お客様の声

演出、迫力、そしてダンス。人と人とが絡み合い力の均衡が崩れ、保たれ、目が離せませんでした。(50代女性)

今まで見たことのない素晴らしい何かだった。(60代男性)

涙が出ました。迫力がありました。(30代女性)

音楽と舞踊ががっつり組み合いとてもよかったです。(40代女性)

「最後の物たちの国で」はダンスと音楽と演劇のそれぞれがパワーを持ち何百倍も魅力的。ホントに観れて良かった!! と心から思える舞台でした。(40代女性)


Photo

©Hidemi Seto

kanagawa ARTS PRESS

神奈川芸術プレス WEB版