音楽堂ヴィルトゥオーゾ・シリーズ25 アルディッティ弦楽四重奏団×小㞍健太

神奈川県立音楽堂

 驚異的なテクニックで20世紀以降の音楽を演奏し続けているアルディッティ弦楽四重奏が、ついに音楽堂に登場します。現代最高峰のヴィルトゥオーゾ、ヴァイオリンのアーヴィン・アルディッティが1964年に創設し、以来、数百もの弦楽四重奏曲が彼らのために作曲されました。作曲家とともに解釈を深め、その多くが現代の代表的なレパートリーとなっており、彼らの存在自体がひとつのジャンルといえます。

 細川俊夫の新作と西村朗の2017年作の「朱雀」では、日本を代表する二人の作曲家と厚い信頼で結ばれた彼らが、極限まで研ぎ澄まされた至芸を〈木のホール〉として音響に定評のある音楽堂に響かせるでしょう。

 ドイツの作曲家ヴォルフガング・リームが20代に作曲した四重奏曲第3番、そしてイタリアの前衛画家エミリオ・ヴェドヴァの作風を音で表現した「ヴェドヴァを讃えて」に、ネザーランド・ダンス・シアターで巨匠イリ・キリアンのもと活躍し、自身も振付家、ダンサーとして世界で活躍する小㞍健太が振付け、踊ります。絵画から刺激を得た音楽が、小㞍の身体を通して伝えるものとは……音楽ファン、ダンスファンならずとも目が離せません!

*10月27日(日)14時〈街なかトークカフェ〉

講師:小㞍健太 会場 BUKATSUDO

「ダンスと音楽のフシギなカンケイ」受付中


リーダーのアーヴィン・アルディッティに突撃!2019年7月7日に静岡音楽館AOIで行われたアーヴィン・アルディッティの無伴奏ヴァイオリンリサイタル後の楽屋を訪ね、11月の音楽堂でのコンサートについて、プログラムの聴きどころなどを語っていただきました。バルトークからシャリーノまで、超絶技巧の現代音楽を弾きとおした疲労もなんのその。最後は横浜おみやげの袋をうれしそうに掲げるアーヴィンさんのチャーミングな笑顔をどうぞ。


音楽堂ヴィルトゥオーゾ・シリーズ25
アルディッティ弦楽四重奏団×小㞍健太

2019年11月30日(土)15:00

出演:アルディッティ弦楽四重奏団

   小㞍健太(振付/ダンス)*

細川俊夫:新曲

西村 朗:弦楽四重奏曲第6番 「朱雀」

ヴォルフガング・リーム:弦楽四重奏曲第3番*

ヴォルフガング・リーム:Geste zu Vedova

〜ヴェドヴァを讃えて*

全席指定 一般6000円 シルバー5500円 

学生(24歳以下)3000円

*未就学児入場不可(託児サービスあり)

*開場、開演前 無料シャトルバスあり


Photo(上から)

アルディッティ弦楽四重奏団 世田谷文化財団提供 ©青柳 聡

小㞍健太 ©momoko japan

kanagawa ARTS PRESS

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