オルガン・プロムナード・コンサート2016
神奈川県民ホール
お昼を楽しむ無料コンサート
バッハで過ごす1年を
平日のお昼、どのように過ごしていますか? 家族や友人、仕事仲間とのランチ、山下公園でのお散歩、どれも素敵ですね。でも時には芳醇なオルガンの響きに浸るのはいかがでしょう。神奈川県民ホールでは、毎月1回パイプオルガンの無料コンサートを開催しています。
オルガンは、パイプに風を送って音を出す楽器で、設置する空間に合わせて特注で設計されています。
オルガンのパイプからは1本1本異なる響きが生まれます。それらを組み合わせて豊かなをつくるのはオルガニストの大切な仕事の一つ。コンサート前、その楽器の特性や曲の特徴を考えながら創意をこらしてこの作業をするのです。
どのパイプに風を送るかを決めるのは鍵盤の役割です。ピアノと違って鍵盤を押す強さで音量が変わったりはしませんが、オルガニストは、鍵盤を押す・離すタイミングやスピードの微細な違いから音の立ち上がりと余韻を変化させて、時にリズミカルに時に優美に、音楽を表現していきます。
そんなオルガン演奏の妙技を、間近で見て聴いてみたいと思いませんか?
多くの音楽ホールでは、オルガンは客席や舞台上方の壁に設置されていて演奏者を遠目にしか見ることはできません。県民ホールのオルガンは舞台上にあり、また小ホールという舞台と客席が近い空間のおかげで、演奏を間近に見ることができる全国でも貴重な会場です。
県民ホール オルガン・アドバイザーの荻野由美子氏によれば、2016年度の全10回のプロムナード・コンサートでは、音楽の父バッハが残したオルガンの名曲から、毎回曲種の異なる1曲を盛り込んだプログラムをお届けするとのこと。10公演全てを聴き通したら、あなたもちょっとした「バッハ通」になれるかも。
オルガニストは皆日本でも指折りの実力派揃い。3月にはオーディションで選ばれた気鋭が出演する予定です。
文:川西真理
荻野由美子によるオルガンの仕組み解説と演奏
パイプオルガン・プロムナード・コンサート
12:20~12:50(12:00開場) 神奈川県民ホール〈小ホール〉
入場無料 全席自由 当日先着順入場
Vol.349 4月22日(金) 柳澤文子
Vol.350 6月24日(金) 青田絹江
Vol.351 7月22日(金) 小清水桃子
Vol.352 8月19日(金) 三原麻里
Vol.353 10月14日(金) 桑山彩子
Vol.354 11月25日(金) 冨田真希
Vol.355 12月16日(金) 小川有紀
Vol.356 1月27日(金) 田上麻里
Vol.357 2月24日(金) 石丸由佳
Vol.358 3月24日(金) オーディション合格者
photoキャプション(上から)
神奈川県民ホールのオルガンは、ドイツ・クライス社製。日本の公共ホールに初めて設置されたオルガンです ©ヒダキトモコ
「皆さまお気軽にお越し下さい」と県民ホールオルガン・アドバイザーの荻野由美子氏 ©Y.Yagyu
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