Noism 劇的舞踊 vol.3 「ラ・バヤデール―幻の国」
KAAT神奈川芸術劇場
2004年より、新潟を拠点に活動を続けるNoism。設立から10年以上経過した今なお、日本で唯一の劇場専属舞踊団として、芸術監督・金森穣率いるカンパニー活動と、舞踊家達の圧倒的な身体によって生み出される作品は国内外で高い評価を得ています。
2016年夏、Noismは金森穣演出による最新作、劇的舞踊「ラ・バヤデール—幻の国」を上演します。オペラやバレエなどで知られる物語を、舞踊家の確かな身体と重層的な物語構造でNoismオリジナルの物語として描く『劇的舞踊』シリーズ。第1作目の「ホフマン物語」(10年)、今年再演も行った「カルメン」(14年初演)に続き、新たに創作するのは、古典バレエの名作「ラ・バヤデール」を原案にした作品です。古代インドを舞台に、舞姫ニキヤと戦士ソロルの悲恋を描いた物語を、劇作家・演出家の平田オリザが大胆に翻案し、Noismへオリジナルの脚本を書きおろしました。
物語の舞台となるのは草原の国「マランシュ」。一人の老人の曖昧な記憶を辿るように描かれる“幻の国”は、政治、宗教、民族など様々な人々の対立を経て崩壊の一途を辿ります。とある国の崩壊の物語を通して、記憶と歴史の中に存在したはずの人々の声は誰に届くのか。今を生きる私たちに問いかけます。
物語のメインキャラクター、踊り子ミランを演じるのは、Noismを代表する舞踊家、井関佐和子。空間・衣裳・木工美術は、建築家の田根剛、ISSEY MIYAKEデザイナー・宮前義之、家具作家・近藤正樹がそれぞれ担当。音楽はL.ミンクスの楽曲をベースに、音楽家の笠松泰洋が新たな音を加えます。
各分野のプロフェッショナルたちと共にジャンルを越えて挑む、舞踊×演劇の最新作にご期待ください。
Noism 劇的舞踊 vol.3 「ラ・バヤデール—幻の国」
2016年7月1日(金)〜3日(日)
KAAT神奈川芸術劇場 〈ホール〉
演出:金森 穣 脚本:平田オリザ 振付:Noism1
音楽:L.ミンクス「ラ・バヤデール」、笠松泰洋
空間:田根 剛(DORELL.GHOTMEH.TANE / ARCHITECTS)
衣裳:宮前義之(ISSEY MIYAKE) 木工美術:近藤正樹
舞踊:Noism1 & Noism2
俳優:奥野晃士、貴島 豪、たきいみき(SPAC−静岡県舞台芸術センター)
全席指定 一律5500円
Photo
劇的舞踊「カルメン」再演(2016年) ©篠山紀信
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