舞台芸術講座 オルガン「フーガの技法」&チェンバロの魅力
神奈川県民ホール
オルガン&チェンバロ、二つの楽器を聴き比べ!
音楽や楽器のことをもっと知りたい!そんな知的好奇心を刺激し、未知なる世界への扉を開く「舞台芸術講座」シリーズから、神奈川県民ホールの所有する二つの楽器、オルガンとチェンバロに親しんでいただける二つの講座をご紹介します。
バッハの最高傑作「フーガの技法」を大解剖!
「音楽の父」として誰もが知るJ・S・バッハは、膨大な作品を生み出しましたが、中でも、対位法の最高傑作である『フーガの技法』は、その芸術性の高さと未だ解明されない多くの謎ゆえに特に知的好奇心をくすぐる作品です。2月から4月にかけて全3回にわたりお届けするオルガン講座では、さまざまな角度からその謎と魅力に迫ります。
第1回は、音楽学者の那須田務を迎え、「未完の絶筆」といわれる『フーガの技法』は本当に未完なのか? いつ、何のために書かれたのか? その謎を紐解きます。
第2回は、作曲家の久行敏彦が楽譜と音源を用いながら、フーガという形式の魅力や、バッハのフーガに至る道、『フーガの技法』が放つ魅力を分析します。
ラストを飾る第3回は「オルガン&チェンバロ聴き比べ」。神奈川県民ホール・オルガン・アドバイザーの荻野由美子が、二人のオルガン奏者、早川幸子と柳澤文子とともに、オルガンとチェンバロで『フーガの技法』を弾き比べます。パイプ=笛に風を送って音を鳴らすオルガンと、弦をはじいて音を出すチェンバロ。全く異なる印象を与える二つの楽器で、対位法の魔術師バッハが音楽家人生の集大成として編纂した『フーガの技法』をお楽しみください。
チェンバロと笙(しょう)の出会い
大塚直哉の演奏とわかりやすい解説が人気のレクチャーコンサート「チェンバロの魅力」。第7弾は、東洋の楽器、笙(しょう)を国際的に広めた第一人者、宮田まゆみをゲストに迎えてお届けします。テーマは”Mélanger~混ぜる“。古いフランスの様式で丁寧につくられた神奈川県民ホールのチェンバロと、息を吹き入れたり吸ったりして音を鳴らす日本の伝統楽器、笙。ヨーロッパとアジアの二つの楽器の音色が美しく混ざり合う、一柳慧作曲 笙とハープシコードのための「ミラージュ」は必聴です。春の午後、二つの繊細な楽器の音色に身を委ね、贅沢なひとときをお過ごしください。
舞台芸術講座
オルガン「フーガの技法」~謎と魅力~
●第1回 「フーガの技法」の謎と魅力に迫る 〜概論〜
2020年2月16日(日) 14:00〈6階大会議室〉
講師:那須田務(音楽学者) 聞き手:荻野由美子
●第2回 フーガとはどんなもの? 〜楽曲分析〜
2020年3月7日(土) 14:00〈6階大会議室〉
講師:久行敏彦(作曲家) 聞き手:荻野由美子
●第3回 オルガン&チェンバロ 聴き比べ
2020年4月17日(金) 14:00〈小ホール〉
講師:荻野由美子/早川幸子/柳澤文子(オルガン・チェンバロ)
全席自由 1回券1000円 通し券2000円
11月16日(土) 一般発売
舞台芸術講座
チェンバロの魅力Vll “Mélanger ~混ぜる”
2020年3月21日(土) 14:00〈小ホール〉
出演:大塚直哉(チェンバロ・お話) 宮田まゆみ(笙)
J.S.バッハ:パルティータ第2番 ハ短調 BWV826
F.クープラン:「クラヴサン曲集第2巻」より 第8オルドル
一柳 慧:笙とハープシコードのための「ミラージュ」 他
全席指定 一般2000円 学生(24歳以下・枚数限定)1500円
11月16日(土) 一般発売
Photo(上から)
荻野由美子 ⓒY.Yagyu
那須田 務
久行敏彦
柳澤文子
早川幸子
大塚直哉(2018年「チェンバロの魅力Vl」より )
宮田まゆみ
0コメント