神奈川県民ホール・オペラ・シリーズ2019 グランドオペラ共同制作 ビゼー作曲 オペラ「カルメン」

神奈川県民ホール・オペラ・シリーズ2019 グランドオペラ共同制作 ビゼー作曲 オペラ「カルメン」

2019年10月19日(土)・20日(日) 神奈川県民ホール 〈大ホール〉

指揮:ジャン・レイサム=ケーニック 演出:田尾下 哲 

管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団

出演:[カルメン] 加藤のぞみ/アグンダ・クラエワ [ドン・ホセ] 福井 敬/城 宏憲 

[エスカミーリョ] 今井俊輔/与那城 敬 [ミカエラ] 髙橋絵理/嘉目真木子

 今年の共同制作オペラ・シリーズは、県民ホール、愛知県芸術劇場、札幌文化芸術劇場hitaruの三つの劇場と、東京二期会など四つの芸術団体が連携し、「カルメン」を上演。ジャンルを超えて多彩に活躍する演出家・田尾下哲が、舞台を19世紀スペインから21世紀アメリカのショービジネスの世界に置き換え、スターを夢見る野心的な女優カルメンの生涯を見事に描き、聴衆を魅了させました。演奏は、ウィーン国立歌劇場など世界の劇場でタクトをとるジャン・レイサム=ケーニック率いる神奈川フィルハーモニー管弦楽団が好演。斬新な舞台に客席からは、「ブラボー」の大喝采とブーイングの声が入り混じる活気ある雰囲気で幕を閉じました。終演後には興奮冷めやらぬお客様の生の声に演出家が自ら答える機会を設け、熱いディスカッションが繰り広げられ、オペラ界に一石を投じる公演となりました。


お客様の声

翻案演出には「おっ」と思いましたが、めずらしく気に入りました。セリフを多く残していたのもよい、すごくおもしろく心を動かされる舞台でした。出演陣Bravissimo。(50代女性)

ジュニアコーラスの声が良かった。オーケストラのストリングスが綺麗でした。(60代女性)

演出が考え抜かれていてとても良かった。実験が成功したかは分からないが、舞台が今に移ることで考えさせられるものとなった。(20代男性)


Photo

ⓒ林 喜代種

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