KAAT Dance Series 2016
KAAT神奈川芸術劇場
KAAT×首藤康之によるダンスシリーズ第4弾!
『DEDICATED 2016 “DEATH”「ハムレット」』
酒井幸菜、平原慎太郎の新作ダンス公演!
KAAT神奈川芸術劇場ではこの秋、様々なダンス公演を皆さまにお楽しみ頂けるよう、「KAAT Dance Series 2016」として、注目作品をラインナップしてお届けします。
その中からご紹介するのは、『DEーDICATED 2016 ”DEATH“「ハムレット」』。
「DEDICATED」とは、「(生涯を)捧げる」という意味。バレエダンサー・首藤康之が、「ダンスを通して自分の想いを捧げること」をコンセプトに、2011年よりスタートさせたシリーズです。バレエダンサーとして第一線で活躍するだけでなく、俳優としても活動の幅を広げる首藤康之。共演の中村恩恵は、振付家・ダンサーとして国内外で活躍する中、これまでも積極的に首藤と創作活動を行い、『DEDICATED』にはシリーズ初演から関わっています。
『DEDICATED』は、初演以降、「IMAGE」(2012)、「OTHERS」(2014)とテーマを掲げ、それぞれのモチーフのもと作品創りをしてきました。前回の「OTHERS」では、主題である「他者」を糸口として、KAATの現・芸術監督白井晃が、サルトルの戯曲「出口なし」で演出として参加。また、小野寺修二構成・演出による「ジキル&ハイド」の2作品を上演し、好評を博しました。
そして、シリーズ第4弾となる今回は、「DEATH」=「死」をテーマに、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲「ハムレット」を舞踊作品として舞台化します。日本でも数多く上演され馴染み深いこの作品に、今、焦点を当てる理由について、「今の社会への危機感からかもしれません」と語る首藤。「偉大な先人が残した美しい言葉を読み解きながら、今回のテーマである”死“に皆さまと向き合っていきたい」として、戯曲に描かれた背景や登場人物の深層に迫るため、翻訳家・松岡和子氏のもと、原語に基づく戯曲解釈のワークショップも行いました。演劇のセリフによらない身体表現で、「ハムレット」のテーマや世界観をどのように舞台に立ち上げていくのか、試行錯誤と研究を重ね、新たな表現の境地を目指します。
また、同じく「KAAT Dance Series 2016」のプログラムとして、現代美術作家・塩田千春によるインスタレーション展示空間を舞台に、新進気鋭のダンサー・振付家として注目を集める、酒井幸菜と平原慎太郎による新作ダンス公演2企画を上演します。塩田千春は、昨年のヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展で、古びた鍵と赤い糸を張り巡らせた作品を発表し大きな話題となりました。今回はその凱旋企画として、「鍵のかかった部屋」と題し、KAATのスタジオ空間を活かした新作インスタレーションを展示します。現代美術と身体表現の融合が織り成す、新たなダンスの魅力もお見逃しなく。
このほかにも多彩な作品を上演予定です。詳細は公式ホームページをご覧ください。
KAAT Dance Series 2016
DEDICATED 2016 “DEATH”「ハムレット」
2016年10月1日(土) 18:00・2日(日) 15:00 KAAT神奈川芸術劇場 〈ホール〉
原作:ウィリアム・シェイクスピア 演出・振付:中村恩恵 出演:首藤康之、中村恩恵、白井 晃(声)
全席指定 S 6500円 A 5000円 U24(24歳以下)3250円 高校生以下1000円 シルバー(65歳以上)6000円
塩田千春「鍵のかかった部屋」インスタレーション&ダンス・音楽プログラム より
酒井幸菜 新作公演 「I’m here, still or yet.」
2016年9月23日(金)~25日(日) 〈中スタジオ〉
振付・出演:酒井幸菜
平原慎太郎 新作公演 「のぞき/know the key」
2016年9月30日(金)~10月2日(日) 〈中スタジオ〉
振付・演出・出演:平原慎太郎 出演:東海林靖志、町田妙子、渡辺はるか、村井玲美
Photoキャプション(上から)
宣伝写真:操上和美 宣伝美術:八木崇晶(FORM::PROCESS)
酒井幸菜 photo: Centro Shibuya
平原慎太郎 photo: SAKI MATSUMURA
DEDICATED 2014 小野寺修二構成・演出「ジキル&ハイド」 ©Tadashi Okochi
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